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シャープの20年パネル出荷、サムスン向け最大へ


ニュース 電子 作成日:2020年7月2日_記事番号:T00090813

シャープの20年パネル出荷、サムスン向け最大へ

 市場調査会社、オムディア(旧IHSマークイットのテクノロジー部門)によると、鴻海精密工業傘下のシャープのパネル事業全体の出荷量のうち、今年は14.9%がサムスン電子向けとなる見通しだ。シャープ関係会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP、本社・堺市)とSDP傘下の超視堺国際科技(堺SIOインターナショナル広州)が、液晶パネル事業縮小を進めるサムスンに供給を開始しており、サムスンはシャープのパネル事業の最大顧客になる見通しだ。2日付工商時報が報じた。

 オムディアの林筱茹首席アナリストは、シャープとサムスン電子は今年、4年ぶりの液晶パネル供給再開で合意したと伝えられており、SDPは6月にサムスン電子向けにテレビ用70インチパネルの出荷を開始したと分析した。また、安定量産に入ったSIO広州は、新型コロナウイルス感染症の影響で遅れたものの、6月に65インチパネルの出荷を開始したとみられる。

 SIO広州は現在65インチパネルのみを生産しており、生産能力はガラス基板投入枚数2万~3万枚。年内に6万枚まで引き上げるとされる。今後75インチパネルの生産を予定しており、2021年には55インチパネルの供給を開始するとみられる。

 オムディアは一方、シャープのパネル事業全体の自社向け出荷比率は今年2.2%へと、昨年の56.6%から減少すると予測した。