ニュース 商業・サービス 作成日:2020年7月2日_記事番号:T00090830
旅行会社大手、五福旅行社(ライフ・トラベル&ツーリスト・サービス)は1日、従業員の2割(約124人)を上限とする人員削減を発表した。新型コロナウイルス感染症の流行以降、上場・店頭公開する旅行会社が大規模な人員削減をするのは初めてだ。2日付自由時報が報じた。
同社の謝宏明執行長は、出入境の制限が続き、海外旅行催行の禁止措置が7月末まで延長される中、海外旅行に対する見通しは不透明で、経営体力維持のためには、組織をスリム化するほかないと説明した。
同社は日本旅行や韓国旅行を主力としており、旅行会社大手4社に数えられる。新型コロナウイルス感染症流行を受け、5月連結売上高は469万7,000台湾元(約1,700万円)と前年同月比99.2%減少していた。
業界関係者は、人員削減は同社だけで終わらないとの見方を示した。政府による従業員賃金4割と運転資金の補助が6月末に期限を迎えたものの、次の補助措置は未実施な上、海外との往来再開はいつになるか分からず、苦境が続いていると指摘した。静宜大学観光事業学系の黄正聡副教授は、台湾域内旅行は好調で今年の市場規模は2,000億元と見込まれるが、個人旅行が多いほか、旅行会社1社当たり500億元に満たないため、経営を支えるには不十分と指摘した。
交通部は、7月中にも出入境の制限措置の影響を受ける観光業者を対象とする60億~70億元規模の補助措置を実施する予定で、行政院の承認を待っている段階と説明した。
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