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シャープ5Gスマホ、6日に台湾発売(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2020年7月3日_記事番号:T00090836

シャープ5Gスマホ、6日に台湾発売(トップニュース)

 鴻海精密工業傘下のシャープは6日、3月に日本で発売した同社初の第5世代移動通信(5G)対応ハイエンドスマートフォン「AQUOS R5G」を台湾で発売する。価格は3万4,990台湾元(約12万8,000円)。台湾三大通信キャリアの5G商用サービス開始直後を狙った発売で、日本以外では最初の投入となる。3日付経済日報などが報じた。

/date/2020/07/03/01sharp0_2.jpg戴会長は、ちょうどよい時期の台湾発売と発言し、新機種をアピールした(2日=中央社)

 今日3日に5G商用サービスを開始した通信キャリアの遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)、震旦(オーロラ)、シャープ台湾の子会社の電子商取引(EC)サイトの可購楽(ココロ・ライフ)が取り扱う。

 「AQUOS R5G」は、8K動画撮影と5G通信の「8K+5G」に対応。人工知能(AI)対応クアッド(4眼)カメラ搭載で、システム・オン・チップ(SoC)にはスナップドラゴン865を採用した。シャープが台湾市場で初めてスマホを販売したのは2年前で、同機種は5機種目となる。

 シャープの戴正呉会長兼CEO(最高経営責任者)は、2日開かれた発表会見で、今年は同社が早くから準備をしてきた「8K+5G」が異彩を放つ年となると指摘。新型コロナウイルスによる東京五輪延期で、8Kエコシステムへの需要先送りがあるものの、今後の「8K+5G」の発展を好感していると期待を示した。

ミドルエンド5Gスマホ続々

 台湾では現在▽サムスン電子▽LGエレクトロニクス▽ソニー──が既に5G対応スマホを発売しているが、シャープを含めていずれも3万元以上の旗艦機種を投入している。5G商用サービスが始まったことで、今後、割安なミドルエンド機種の発売が相次げば、買い替えがより一層進みそうだ。

 サムスン電子は、7月下旬に5G対応ミドルエンドスマホ「ギャラクシーA71」と「A51」の5G対応版を発売すると発表した。このほど発売された米国での価格はA71が600米ドル、A51が500米ドル。

 この他、宏達国際電子(HTC)が5G対応ミドルエンドスマホ「U20 5G」を8月に発売すると表明している。価格は1万8,990元。

海外業務比率8割へ

 戴会長はこの他、NECディスプレイソリューションズ(NDS)の子会社化で、NDSの強みであるソフトウエア面とシャープの強みであるハードウエア面が合わさり、市場シェア上昇が見込めると指摘した。また、シャープは企業間商取引(B2B)業務拡大を引き続き推し進め、日本以外の海外業務の比率を現在の7割から8割に押し上げると説明した。

 2018年に傘下に収めたノートパソコン「ダイナブック」事業に関しては、傘下入り2~3カ月で黒字転換しているほか、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)向けで恩恵を受けており、年内の日本での上場申請を目指す方針を示した。