TSMC、ソニーのCMOS受注倍増か(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2020年7月6日

TSMC、ソニーのCMOS受注倍増か(トップニュース)

記事番号:T00090858

 6日付経済日報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、ソニーから相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー(CIS)の専用生産ライン設置を求められたようだ。来年第1四半期に量産開始予定で月産能力2万枚の南部科学園区(南科)Fab14A工場の生産ラインに続き、Fab14B工場をソニー専用とし、数倍規模で生産するもようだ。

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 日本側の情報筋によると、ソニーはこれまでCMOSイメージセンサーを自社生産していたが、今年初めにTSMCと初回の生産委託契約を締結した。南科Fab14A工場にソニー指定の生産設備を搬入している最中で、8月に40ナノメートル製造プロセスで試験生産を開始し、来年第1四半期に量産に入る予定だ。当初の月産能力は2万枚。

 さらにソニーはTSMCに対し、専用生産ライン設置を求めたようだ。TSMCは、南科Fab14工場に近い、家登精密工業(Gudengプレシジョン・インダストリアル)の南科工場を6億6,000万台湾元(約24億円)で買い取り、南科Fab14A工場とFab14B工場の共用部分を分割する。南科Fab14B工場をソニー専用とし、28ナノプロセスで生産するようだ。

 市場調査会社によると、CMOSイメージセンサーの2019年世界生産額は159億米ドルで前年比18%増、出荷量は62億個で15%増加した。首位のソニーはシェア48%で、2位のサムスン電子はシェア21%。ソニーは、TSMCへの生産委託拡大で、25年に世界シェア60%を取得し、サムスンを振り切る構えとされる。

 業界関係者は、第5世代移動通信(5G)時代到来で、スマートフォンや自動運転車向けにCMOSイメージセンサー需要は急増すると予測した。

後工程も工場拡張

 TSMCは、CMOSイメージセンサーのパッケージング・テスティング(封止・検査)生産能力確保のため、新竹科学園区(竹科)竹南科学園区(苗栗県竹南鎮)で今月初旬に新工場に着工する予定だ。投資額は3,000億元。21年半ばの完工を予定しており、最初に手掛けるのはソニーのハイエンドCMOSイメージセンサーとみられる。

 TSMC傘下で、CMOSイメージセンサーに必要なカラーフィルター(CF)メーカー、采鈺科技(ビスエラ・テクノロジーズ)は、竹科工場のCF生産能力を増強するほか、龍潭科学園区(桃園市)で新工場を建設する。来年末に完成予定だ。

 CMOSイメージセンサーのパッケージング・テスティング大手の同欣電子工業は6月末に、ソニーと長年提携関係にある勝麗国際(キングパック・テクノロジー)の買収が完了した。この他、桃園市八徳区での新工場建設、龍潭工場拡張に100億元近くを投じる計画がある。

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