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台プラ、賃上げ率1%に決定


ニュース 石油・化学 作成日:2020年7月8日_記事番号:T00090907

台プラ、賃上げ率1%に決定

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)は7日、今年の一般社員の賃上げ率を1%に、別途支給する慰労金を3,300台湾元(約1万2,000円)に決定した。賃上げ率1%は過去5年の3%以上を下回り、過去10年で最低だが、各業界で解雇や労働時間削減が相次ぐ中、異例の待遇だ。ただし、協理以上の経営層は賃上げしない。8日付工商時報などが報じた。

/date/2020/07/08/06pla_2.jpg1%の賃上げ率決定に台プラ労働組合は、会社側への感謝を示した(7日=中央社)

 台プラグループは、創業者の王永慶氏の、従業員を大切にする理念を守り続け、毎年7月に賃上げを実施しているが、今年は賃上げを見送るとうわさされていた。一般社員の平均月給5万4,840元で計算すれば、月約550元の賃上げとなる。

 王文淵(ウィリアム・ウォン)総裁は労使会議で、下半期の業績は上向くと見通しを示した。上半期は、新型コロナウイルス感染症の流行や、ニューヨーク原油先物(WTI)が史上初のマイナス価格を付けるなど原油価格暴落で、台プラ主要4社は赤字が決定的だが、下半期は、欧米の都市封鎖(ロックダウン)解除、原油価格の持ち直しが好材料だ。