パソコン大手、宏碁（エイサー）が８日発表した６月連結売上高は、256億7,300万台湾元（約940億円）で、前月比27.2％増、前年同月比4.9％増だった。第２四半期は前期比34.3％増、前年同期比19％増の656億200万元となり、2018年第１四半期以来で最高となった。９日付工商時報が報じた。
同社は第２四半期にテレワーク（リモートワーク、在宅勤務）やオンライン学習など向けの需要が急拡大したことを受け、ノートＰＣやタブレット端末の売上高が前期比48.4％増、ディスプレイ製品は29％増となった。このうちグーグルの基本ソフト（ＯＳ）搭載のノートＰＣ「クロームブック」が75％増、ゲーム用（ゲーミング）製品が71％増と大幅に増えた。
地域別では、ＥＭＥＡ（欧州、中東、アフリカ）の売上高が前期比６割増と、伸び幅が最大だった。次いで北・南米が35.6％増えた。
上半期連結売上高は1,144億5,700万元で、前年同期比4.2％増だった。
傘下で情報セキュリティーサービスを手掛ける安碁資訊（エイサー・サイバーセキュリティー、ＡＣＳＩ）の６月売上高は年初来最高の7,676万元で、前年同月比16.4％増だった。上半期では３億4,700万元で、前年同期比27.65％増だった。
