ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2020年7月10日_記事番号:T00090964
欧州連合(EU)は6月末、鉄鋼製品に対して発動している緊急輸入制限(セーフガード)に関連し、台湾からの熱延ステンレスコイルおよび棒材の輸入に関する規制緩和を決定した。燁聯鋼鉄(YUSCO)や華新麗華(ウォルシン・リーワ)、千興不銹鋼(CSSSC)といったステンレス関連メーカーにとって朗報だ。10日付経済日報が報じた。
EUは2018年7月、米国による鉄鋼輸入制限を受けて暫定的にセーフガードを始動させ、19年2月に正式発動した。輸入制限の内容は品目分類ごとに、国・地域別に輸入量が割り当てられる「国・地域枠」と、国・地域を限定せずに輸入申告されたものから順に割り当てる「世界枠」を設定するというもので、台湾からの輸入は9類が「国・地域枠」に指定されていた。
このため台湾では、他国・地域から製品を輸入し、域内で加工して、EU圏へ輸出する場合、台湾の輸出枠を奪う可能性があるとして、輸出前の加工証明書の提出を義務付けている。
今回、国・地域枠に指定されている9類のうち、熱延ステンレスコイルおよび棒材が世界枠に移行することが決定し、証明書の提出が必要な鉄鋼製品は322品目から196品目に大幅に減少する。
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