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三倍券あす利用開始、小売・飲食業が優待合戦(トップニュース)


ニュース 商業・サービス 作成日:2020年7月14日_記事番号:T00090997

三倍券あす利用開始、小売・飲食業が優待合戦(トップニュース)

 個人負担1,000台湾元(約3,600円)で3,000元分の消費ができる振興券「三倍券」があす15日より利用開始となるのに合わせ、コンビニエンスストア最大手、セブン-イレブンでは15日より、実物(紙製)の「三倍券」3,000元分を、同店で使える商品券4,000元分と引き換えられる。まるで「四倍券」だ。小売業や飲食業が優待キャンペーンを続々と打ち出し、三倍券商機の争奪戦を繰り広げている。14日付工商時報などが報じた。

/date/2020/07/14/00voucher_2.jpg実物の三倍券を選択した予約者は87%(13日午後10時時点)に上る(中央社)

 政府の消費刺激策の「三倍券」では、台湾人と外国籍配偶者が1,000元の個人負担で、額面200元5枚と額面500元4枚を郵便局やコンビニなどで受け取るか、登録した電子決済(クレジットカード、モバイル決済、電子マネー)で2,000元分の還元を受ける。利用期間は15日から12月末まで。

 セブン-イレブンは、実物の三倍券3,000元分に限定した、4,000元分の商品券「振興随取卡」の販売で、三倍券の全額消費を取り込む狙いだ。使用期限は三倍券と同じ12月末まで。この他、実物の三倍券利用で、入れたてコーヒー「シティーカフェ」などの飲料、菓子類、即席麺、コスメなどの指定商品を額面の2倍の金額まで購入できる「倍返しキャンペーン」も実施する。

 一方、全家便利商店(台湾ファミリーマート)は15日より、三倍券利用の有無にかかわらず、満200元の消費で▽ソフトクリーム▽入れたてコーヒー「レッツカフェ」のアイスアメリカンコーヒーLサイズ▽入れたて茶「私品茶」のアイス金萱鮮橙青茶Lサイズ▽アルカリイオン水──のいずれかが当たるスピードくじ「台鉄(台湾鉄路)吉祥票卡」を贈呈する。

新光三越、電子クーポン贈呈

 百貨店最大手、新光三越百貨は15~19日、実物の三倍券3,000元分の利用で、電子クーポン券1,000元分を贈呈する。また、9~20日まで指定銀行のクレジットカード3,000元利用で300元還元するキャンペーンなどを実施する。キャンペーン開催の12日間の売上高50億元以上を目指す。

 新光三越の一部レストランでは、実物の三倍券の利用で、指定メニューが特別価格となる。台北信義新天地のカフェ・フローリアン(福里安花神咖啡)では500元券を利用すれば、牛肉の赤ワイン煮が980元(通常価格1,960元)となる。韓国式焼き肉の「両班家」では牛カルビを850元(通常価格1,700元)で提供する。いずれも数量限定。

次回使える割引券配布

 飲食業では、台湾料理などの欣葉(シンイエ)グループが実物の三倍券の500元券の利用で50元分の割引券、200元券の利用で20元分の割引券を贈呈する。割引券は9~12月に、傘下の各店で消費額にかかわらず利用できる。

 モスバーガー、ロイヤルホストなど東元電機(TECO)グループが展開する飲食店では、実物の三倍券の利用で総額3,500元相当の割引クーポン券を贈呈する。

 飲料スタンド「チャタイム日出茶太」など六角国際事業(ラ・カッファ・インターナショナル)傘下の飲食チェーンでは、実物の三倍券の200元券を240元分の支払いに利用でき、さらに総額2,000元相当の優待クーポン券を贈呈する。500元券の場合は650元分の支払いに利用でき、総額5,000元相当の優待クーポン券を贈呈する。