ニュース その他製造 作成日:2020年7月14日_記事番号:T00091007
花蓮県政府は13日、セメント最大手の台湾水泥(台湾セメント、TCC)が花蓮県・和平工場で計画しているセメントキルン(セメントを製造する窯)を活用した廃棄物処理計画について、第3回専門家会議を開き、条件付きでの認可を決めた。14日付経済日報などが伝えた。
張董事長(左)は「和平工場は20年にわたり稼働しており、地元に恩返しがしたい」と語った(13日=中央社)
台湾セメントはBOO(建設・運営・所有)方式による事業推進を計画しており、早ければ年内にも着工し、2年以内の完成を見込む。セメントキルンによる廃棄物処理は台湾では初の試みとなる。
通常のごみ焼却場に比べると、既存のセメント工場を利用できるため、新たに建設地を探す必要が生じないほか、可燃物はセメント焼成燃料として、燃焼時に発生する灰はセメント原料としてそれぞれ利用するため、完全なリサイクルが可能だ。有毒物質のダイオキシンも発生しない。
張安平董事長は「セメントキルンを利用すれば、(通常の焼却場のように)焼却灰の埋め立てが必要ない。もうけが出なくても構わない。ごみは必ず解決しなければならない問題だ」と述べた。
花蓮県には現在ごみ焼却場がないため、ごみ処理は隣の宜蘭県の焼却場に処理を委託するか、埋め立てに依存しているのが現状だ。
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