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恐怖の13分間、ジェットコースターで宙づり


ニュース 社会 作成日:2020年7月14日_記事番号:T00091015

恐怖の13分間、ジェットコースターで宙づり

 台中市后里区のリゾート施設、麗宝楽園渡仮区(リーバオ・リゾート)内の遊園地で13日午後、人気アトラクションのジェットコースター「搶救地心(グラビティー・マックス)」の自動安全装置が作動し、乗客20人を乗せた車両が最高地点からほぼ垂直に下降する直前に急停止するトラブルが発生した。

 搶救地心は麗宝楽園内の遊園地、探索楽園(ディスカバリー・ワールド)に2002年に導入されたアトラクションだ。地上から約35メートルの地点でレールが途切れ、突端部分が90度回転し、車両が真下に向かって落下する「軌道断絶式」を採用した世界で唯一のジェットコースターをうたい文句にしている。乗客の定員は24人で最高時速は90キロメートルに達する。

 その搶救地心で13日午後2時すぎ、乗客20人を乗せた車両が最高地点に到達して回転し、縦にほぼ90度になった状態で突然動かなくなってしまった。高所で急に宙づり状態となった乗客の悲鳴が、園内に響き渡った。

 約13分間にわたり宙づり状態が続いた後、スタッフが現場に駆け付けて手動で車両を平行な状態に戻し、補修用の通路を使用して乗客を地上まで誘導した。

 探索楽園の王永豪園長によると、搶救地心にはレールや車両などを含め、49通りの安全システムが設置されている。そのセンサーは非常に敏感で、異常を感知するとすぐに運転を停止する。今回のトラブルでは電子スイッチの信号に異常が発生し、安全システムが作動したと説明した。

 園側は地上に戻った乗客に謝罪するとともに、飲食店やグッズショップで使用できる割引券をプレゼントした。乗客の1人は「刺激を求めてジェットコースターに乗ったが、とんでもなく刺激的だった」と安堵(あんど)の声を漏らした。