ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

六軽の台塑化工場火災、労働部など操業停止命令


ニュース 石油・化学 作成日:2020年7月16日_記事番号:T00091052

六軽の台塑化工場火災、労働部など操業停止命令

 15日発生した火災で操業を停止した台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)第2精製プラントについて、労働部職業安全衛生署(職安署)と雲林県政府は同日、操業停止を命じた。職安署は、ポンプ軸封部からのエチレングリコール漏えいで火災が発生後、判断ミスでポンプを閉鎖したことで水素が逆流し、爆発と火災拡大につながったとみている。16日付自由時報などが報じた。

 火災は15日午後2時すぎに鎮火し、従業員3人が軽傷を負った。職安署中区職安衛生中心の万栄富主任は、従業員教育と訓練を強化する必要があり、工場からの計画提出後、審査通過までは操業を再開できないと説明した。

 雲林県政府は、火災による煙で汚染物質が排出されたことに対し、空気汚染防制法(大気汚染防止法)違反で500万台湾元(約1,800万円)の罰金を科すとともに、3日以内の調査報告提出を求めた。台塑化は、引き続き原因究明を進めており、3日以内に完了させる方針を示した。

 六軽では、グループ全体で過去10年に大小合わせて16件の事故が発生している。直近では、2019年4月に台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)のプラントで火災が発生した。