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監察院長人事案、大混乱の中で可決


ニュース 政治 作成日:2020年7月20日_記事番号:T00091105

監察院長人事案、大混乱の中で可決

 立法院では17日、監察院長に陳菊・前総統府秘書長を指名する人事に対する諾否を問う人事同意権投票に先立ち、野党・国民党が激しく反発し、与野党議員が怒号の中、議場内で殴り合いを演じる大混乱に陥った。最終的に監察院長人事案は同意65、反対3、無効2の圧倒的多数で可決。残る監察委員26人の人事案も可決された。18日付蘋果日報などが伝えた。

/date/2020/07/20/17chen_2.jpg午前9時の開会直後より、与野党のもみ合いが続いた(17日=中央社)

 議場では投票箱の破壊、押し合いへし合い、殴り合いに加え、水風船を投げ付けたり、投票用紙を強引に奪おうとしたりするなどは激しい衝突が続いた。

 陳菊氏は「騒ぎは過ぎ去ると信じている。今後監察院はさらに超然として、さらに公正に台湾の『人権立国』の理想を実現させていく」と述べた。

 一方、国民党の立法委員は投票は無効だとして、検察に告発。台湾民衆党は憲法解釈の申し立てや監察院人事の一時凍結を求める仮処分の申請を検討しているとした。

 国民党は今回、陳菊氏が高雄市長在任中、市政府幹部がしばしば監察委員から是正を求められており、監察院の業務を統率する能力はないと主張。今回の人事は「褒賞人事」だとして、指名撤回を要求していた。