工作機械部品大手、上銀科技（ハイウィン・テクノロジーズ）と傘下の大銀微系統（ハイウィン・マイクロシステム）は緊急受注が舞い込んでおり、７～８月は残業で生産に当たるほか、８月７～10日に予定していた全工場の夏季休暇を返上する。両社は近年顧客層の分散を進め、工作機械向け売上高構成比はハイウィンは30％、大銀微系統は５％に低下しており、工作機械業界の不景気の影響は限定的なようだ。18日付工商時報が報じた。
ハイウィンは６月、イタリアの電動アシスト自転車ブランドからアンチロック・ブレーキ・システム（ＡＢＳ）用ボールねじ950台分の受注があった。大銀微系統は、イタリアの顧客からトルクモーター42台、中国の工作機械メーカーからも30台の受注があった。
ハイウィンの卓永財総裁は、大銀微系統のトルクモーターを採用して開発した同社のＡＣ回転テーブルが、日本の工作機械大手、ヤマザキマザックのスマート型の５軸加工機に採用されたと説明した。
