ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ラックスシェアからエアポッド受注移転か、台湾メーカーは期待薄


ニュース 電子 作成日:2020年7月21日_記事番号:T00091122

ラックスシェアからエアポッド受注移転か、台湾メーカーは期待薄

 21日付工商時報によると、中国の電子機器受託生産大手、立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)がアップルのスマートフォン、iPhone組み立てに参入すると見込まれる中、アップルは、ラックスシェアが現在手掛けている完全ワイヤレスステレオ(TWS)イヤホン、AirPods(エアポッド)について、全数の発注先を他メーカーに移転すると観測されている。移転先は中国の歌爾(Goertek)とされ、同製品の生産を共に手掛ける台湾の鴻海精密工業傘下の鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)や、英業達(インベンテック)は移転先からは除外される見通しだ。

 iPhoneはアップルの売上高構成比の5割以上を占める最重要製品だ。観測によると、アップルは、ラックスシェアをiPhone組み立てに専念させるため、エアポッドの発注先を変更するようだ。

 なお、今年第1四半期より、広達電脳(クアンタ・コンピューター)が腕時計型ウエアラブル(装着型)端末、Apple Watch(アップルウオッチ)の組み立てから段階的に外れることに伴う発注先移転では、ラックスシェアだけでなく、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)や鴻海にも恩恵があったとされる。

 アップルは、中国メーカーへの部品発注を引き続き拡大しており、組み立てでも中国メーカーを重視する姿勢が鮮明になっているようだ。