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三倍券に不良品、商店主が受け取りに不安感


ニュース 社会 作成日:2020年7月21日_記事番号:T00091141

三倍券に不良品、商店主が受け取りに不安感

 15日より利用開始となった消費刺激のための振興券「三倍券」の実物(紙製)版に、一部が破損した不良品が見つかった。経済部は20日、4分の3以上が残存していれば問題なく使用できるなどと弁明したが、商店の経営者などは、現金化できない可能性があるため、不良品は受け取りたくないとの声を漏らした。

/date/2020/07/21/18coupon_2.jpg男性が受け取った破れた三倍券(20日=中央社)

 屏東県在住の男性は先日、予約時の1,000台湾元(約3,700円)支払いと引き換えに、指定のコンビニエンスストアで、額面500元の実物券4枚、200元の券を5枚受け取った。よくよく見ると、500元券のうち2枚の片側が破れて欠けていた。

 封筒から取り出す際に不注意で破ってしまったのかと考えたが、封筒の中に残りの部分は見当たらなかった。不安になった男性は19日夜、破損した三倍券の写真をフェイスブック(FB)上の地元住民交流ページに投稿し、「どこで交換できるのか」と質問した。

 この投稿が「初の三倍券の不良品」として話題となり、メディアにも報じられた。経済部は20日夜、実物の三倍券は破れたり、汚れたりしても、4分の3以上が残存し、通し番号や図案が読み取れれば、受け取った商店は銀行で現金化できるので、市民は安心して使用するよう呼び掛けた。銀行で三倍券の現金化の受け付けが始まるのは今月23日だ。

 ただ、屏東県の男性が受け取った500元券の通し番号は、1枚が一部しか残っておらず、もう1枚は完全に失われていた。台湾銀行(台銀)に尋ねると、1枚は交換不能と回答された。男性の投稿画像を見た商店主らも「受け取るのは気が進まない」と語った。

 経済部中小企業処は、男性と連絡を取り、状況を確認すると表明した。また、破損した三倍券を受け取った市民は、専用のホットライン(電話番号1988)に問い合わせるよう呼び掛けた。