鴻海精密工業傘下の富智康集団（ＦＩＨモバイル）は21日、上半期の純損失が１億500万米ドルに達し、前年同期の8,383億9,000万米ドルを上回るとの見通しを明らかにした。業績は、８月７日に実施する董事会で発表する予定だ。22日付経済日報が報じた。
ＦＩＨによると、上半期の売上高は36億6,000万米ドル余りで、前年同期の63億8,900万米ドルから42.7％減少する見込みだ。
ＦＩＨは６月５日にも上半期の赤字が拡大すると警告。要因として、2017年下半期から困難な状況が続いていること、新型コロナウイルス感染症のパンデミック（世界的大流行）でサプライチェーンと消費者の購買意欲が打撃を受け、スマートフォン市場の生産能力過剰と競争激化が加速し、製品価格と粗利益率を押し下げていることを挙げた。
