24日付聯合報によると、ワクチン製造の国光生物科技（アディミューン）は、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を８月中旬に開始するもようだ。事実となれば台湾では初めてのケースだ。臨床試験は台湾大学に協力を要請し、第２相臨床試験では1,000人以上にワクチンを投与する計画とされる。
国光生物科技は既にワクチンの動物実験を終え、資料を衛生福利部（衛福部）に提出しており、現在、臨床試験の実施に向けた審査が行われている。動物実験の内容に問題がなければ、速やかに臨床試験に移ることが可能となる。
23日閣議決定された新型コロナウイルス対策の追加特別予算案に、衛福部はワクチンの研究開発（Ｒ＆Ｄ）と調達用の予算136億台湾元（約490億円）を計上しており、このうち20億元は台湾メーカーのワクチン研究開発に充てられる。ワクチンメーカーは、８月末までに第１相臨床試験を開始し、来年６月までに量産の許可を取得できれば、最高で５億元の補助を受けることができる。
