ワクチン製造の国光生物科技（アディミューン）の詹啓賢董事長は、アジアと東欧での工場設置計画を来年始動すると明らかにした。台湾のワクチンメーカーが海外工場を設置する初のケースとなる。同社は米国、欧州、東南アジアなど海外向けの受注が数年先まで満杯で、年産能力を8,000万本へと現在の４倍に拡大する計画だ。27日付経済日報が報じた。
詹董事長は、同社はアジアのワクチンメーカーとして唯一、米食品医薬品局（ＦＤＡ）と欧州医薬品庁（ＥＭＡ）の適正製造規範（ＧＭＰ）認証を取得している上、財務状況にも懸念がなく、海外に進出する時が来たと説明した。
詹董事長は、投資額は30億台湾元（約110億円）を超えるかもしれないと指摘。また、合弁の形で設置する可能性も排除はしないが、その場合は技術面で相互補完できることが前提になると明らかにした。
