ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年7月28日_記事番号:T00091248
自動車大手、裕隆集団の経営を長年支えてきた陳国栄・総管理処総経理が27日、一身上の理由で辞任し、同ポストを厳陳莉蓮執行長が兼任することになった。28日付工商時報が伝えた。
厳陳氏は2018年に死去した厳凱泰(ケネス・イエン)前董事長兼執行長の妻で、これまで陳氏と共に経営に当たってきた。陳氏は「厳凱泰時代」の重臣だったが、陳氏の辞任により、厳陳氏は裕隆集団の経営を全面的に掌握することになる。
裕隆集団における総管理処はグループの最高管理機関で、グループ内の調整や管理を担う。厳陳氏が総管理処総経理に就任したことは、対外的に厳陳氏がグループのかじ取りを担う準備ができたことをアピールする狙いがあるとみられる。
裕隆集団は昨年9月、グループの組織再編を行った。その際、自社ブランドの低迷に対する責任論が持ち上がり、陳氏は副執行長を辞任。総管理処総経理についても辞任を申し出たが、厳陳氏に慰留され留任していた。
その後、自社ブランド事業は「オープンプラットフォーム」を目指す方向に転換。フランス・ミューズ社の電動物流車、イタリア・アディバの三輪バイクの受託生産を受注したほか、鴻海科技集団(フォックスコン)と合弁会社を設立して、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)事業へ参入する計画だ。
陳氏は一連の戦略見直しが一段落したことに伴い、経営の第一線を退いた格好だ。
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