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和泰汽車、20年台湾新車市場「45万台超え」(トップニュース)


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年7月30日_記事番号:T00091290

和泰汽車、20年台湾新車市場「45万台超え」(トップニュース)

 トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車の蘇純興総経理は29日、台湾では新車需要が力強く、今年の新車販売市場規模は45万台にとどまらないと予測した。4月上旬時点では45万台の従来予測を維持していた。台湾では新型コロナウイルス感染症の流行抑え込み成功により、域内旅行・レジャーを楽しむ人が増え、自動車の購買意欲が高まっている。和泰汽車はトヨタ車販売で世界で唯一、プラス成長を維持する見通しだ。30日付経済日報が報じた。

/date/2020/07/30/00hotai_2.jpg蘇総経理。ハイラックス新モデルの発表会は、同社として今年初の大型イベントだ(和泰汽車リリースより)

 今年の台湾での新車登録台数は、昨年の43万9,836台を上回り、2006年以来で最高となる可能性がある。上半期新車登録台数は20万9,782台で、前年同期比1.4%増加。首位の和泰汽車は7万1,453台と、前年同期、従来目標を上回った。

 蘇総経理は、新型コロナウイルスは台湾の新車市場に悪影響を与えるどころか、購買意欲を一定程度刺激したと指摘した。感染防止のため公共交通機関の利用を控えたり、海外旅行に行けない分、域内旅行・レジャーを楽しんだり、ストレスを解消したりするため、新車の購買意欲が高まっていると分析した。

 中でも人気の輸入スポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」は、昨年は納車待ちが続いていたが、今年は海外での販売が低迷し、台湾への供給が増えたことで、販売台数が大幅に増加した。上半期のRAV4販売台数は1万7,631台で、車種別の首位だった。

 年初時点の同社の予測は、今年は新車への買い替えに対する貨物税(物品税)軽減措置が最終年度のため、市場規模は45万台まで回復。自社の販売目標は14万6,000台(トヨタ12万4,000台、レクサス2万2,000台)で、市場シェア32.5%と設定していた。

新ハイラックス、予約300台超

 同社は29日、輸入ピックアップトラック「ハイラックス」新モデルを発表した。近年のアウトドアトレンドでハイラックスは人気となっており、新モデルの予約台数は6月末からのわずか1カ月で300台以上に上った。

 ハイラックスの上半期販売台数は1,200台。今年は割り当て台数拡大により、通年販売2,500台を見込む。昨年は割り当て台数が限られ、通年で600台だった。

 同社は第4四半期に小型SUV新車種も発売する予定だ。