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タロコ渓谷に絶景のつり橋、8月12日より通行可能に


ニュース 社会 作成日:2020年7月30日_記事番号:T00091303

タロコ渓谷に絶景のつり橋、8月12日より通行可能に

 太魯閣(タロコ、花蓮県秀林郷)国家公園といえば、大理石の侵食によって形成された美しい渓谷で知られる台湾有数の観光スポットだ。そのタロコ渓谷にこのほど、360度パノラマの絶景が楽しめるつり橋「山月吊橋」が完成し、8月12日より観光客に通行を開放すると発表された。

/date/2020/07/30/18taroko_2.jpg山月吊橋。試験運用期間中は1回当たり45分の時間制限がある(29日=中央社)

 太魯閣渓谷は、この地を流れる川、立霧渓が大理石の岩盤を侵食して形成された。深い山の緑と芸術的な形と模様を描く巨大な大理石、美しい水の流れが織りなす雄大な光景が観光客の人気を集めている。

 その太魯閣渓谷に今回架けられた山月吊橋は、実は4代目だ。初代が建設されたのは日本統治時代の1914年までさかのぼる。その後、2度にわたり架け替えが行われたが、1940年に周辺で金を採掘するための道路が建設された際、地盤が緩んだことが原因でつり橋は撤去されたという。

 戦後、太魯閣国家公園管理処が設置された1986年以降、山月吊橋の再建計画が持ち上がったが、施工の難易度の高さから橋の土台が完成した時点で工事は中断。2014年になってようやく計画が再始動し、このほど完成に至った。

 4代目の山月吊橋は、立霧渓の水面からの高さが153メートル、全長196メートルで、全長に対する高さの比率が台湾のつり橋で最高となっている。

 管理処によると、山月吊橋の通行は当面、試験運用期間とし、通行料無料の予約制を採用する。1日の受け入れ人数は800人。4グループに分けて通行させる計画で、8月7日よりインターネット上で予約受け付けを開始する。将来的に有料化するかどうかは年末に発表する予定だ。