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台塑生医と長園科技、リチウムイオン電池材料の合弁会社設立


ニュース 電子 作成日:2008年7月28日_記事番号:T00009135

台塑生医と長園科技、リチウムイオン電池材料の合弁会社設立

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台塑生医科技(フォルモサ・バイオメディカル・テクノロジー)は、電池メーカーの長園科技実業(チャンズ・アセンディング)と合弁で3億5,000万台湾元(約12億円)を投資し、「台塑長園能源科技」を設立する。台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)彰化工場区内に、省エネ産業で注目を集めるリチウムイオン2次電池用の正極材料、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)工場を設置するもようだ。28日付工商時報が報じた。

 台塑生医も合弁による新会社設立を認めており、早ければ来年度中に量産に入れるとしている。生産能力は長園科技の月産能力40万トンを大きく上回る水準となるという。台塑生医の持ち株率は51%で、新会社の董事長には台塑生医董事長の王瑞瑜氏が派遣されるもよう。長園科技が正極材料の技術を提供し、生産全体は台塑生医が主導する。

 台塑生医によると、長園科技は世界一のリチウムイオン2次電池用正極材料メーカーで、技術でも日本や韓国の業者をリードしているという。最近運営規模の拡張のため、台中工業区から中部科学園区に移転中で一時的に生産を中止しているが、10月にも量産を再開する予定だ。

 LiFePO4は、これを用いてバッテリーセルを作成し、電動自転車・バイク、ハイブリッドカーの動力として使われるほか、太陽光照明の蓄電用にも使われ、今後商機が拡大する可能性が高いとされる。