ニュース 社会 作成日:2020年8月3日_記事番号:T00091363
先月30日に死去した李登輝元総統(享年97)に最後のあいさつができるよう、台北市中正区の台北賓館に追悼会場として献花台が設置され、16日まで弔問客を受け付けている。毎日午前10時から午後5時まで入場可能で、これまでに蔡英文総統や頼清徳副総統をはじめとする著名人のほか、大勢の市民が訪れて元総統を偲(しの)んだ。
台北賓館に多くの市民が行列を作り、厳粛な雰囲気の中、李元総統との別れを惜しんだ(YSN)
追悼会場には、笑みを浮かべた李元総統の大きな写真パネルを白やピンク花で囲んだ祭壇が設置され、故人が生前、最も好んで聞いたという『千の風になって』の曲が流れている。
蔡総統は1日午前9時ごろ、一般開放に先立って台北賓館を訪れて献花を行った後、会場外に設置された追悼ボードに「民主化した台湾を永遠に見守ってほしい」とのメッセージを書き込んだ付箋を貼り付けた。
この日、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表も会場を訪れ、祈りをささげた後、交流協会のフェイスブック(FB)上に「日本は、李登輝先生を通して、日台の深い歴史の経緯を振り返り、またアジアを照らす民主の灯台となったよき隣人である台湾を再認識した」と投稿し、哀悼の意を示した。
同日は猛暑にもかかわらず台北賓館には開場前から大勢の市民が行列を作り、日本人の姿も見られた。追悼ボードは「台湾にあなたがいて本当に良かった」「永遠の台湾民主の父」などと書かれたピンク色の付箋でたちまちいっぱいになった。
追悼ボードに日本語のメッセージもみられた(1日=中央社)
外交部によると、これまで60の国・地域、国際機関の首脳や国会議員458人から弔意を受けた。米ホワイトハウスは31日、「台湾初の民選総統となった『ミスター・デモクラシー』、李登輝元総統は、台湾における自由と開かれた社会の構築者だった」などとたたえる、追悼の意を表した。
政府は、民主的で多元的な新しい台湾の形成に貢献した李元総統に敬意を表し、国葬を実施する方針だ。総統府の黄重諺報道官は、(かつての独裁時代とは異なり)民主国家にふさわしい内容となるとコメントした。総統府は新北市の五指山国軍公墓に埋葬する方向で遺族と協議している。
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