ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年8月4日_記事番号:T00091364
自動車の7月新車登録台数は、前月比6.2%増、前年同月比9.3%減の4万3,939台で、年初来最高だった。台湾で新型コロナウイルス新規感染ゼロが続く中、夏休みの域内旅行需要により、多くの自動車ブランドで在庫を上回る注文がある。前年割れとなったのは、自動車など大きな買い物に縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」が昨年は8月1~29日で、7月に駆け込み需要があったため。今年の鬼月は8月19日からで、直前に駆け込み需要が見込め、8月は3万3,000台と、前年同月比37.5%増の大幅成長が予想されている。4日付工商時報などが報じた。
首位の和泰汽車は前年同月比8.3%減の1万5,760台で、年初来最高だった。シェアは35.9%に上昇した。うちトヨタ車が1万3,125台で、年初来最高だった。輸入スポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の販売台数は約4,000台で、過去2番目の高水準だった。高級輸入車ブランドのレクサスは2,635台で、3カ月連続で高級車市場首位だった。
2位は中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)の4,965台(前年同月比8.1%減、シェア11.3%)、3位は台湾本田(ホンダ台湾)の3,596台(10.8%減、シェア8.2%)、4位は裕隆日産汽車の3,591台(8.2%減、シェア8.2%)だった。
5位に浮上した福特六和汽車(フォード六和モーター)は2,937台(20.2%増、シェア6.7%)で、近年で最も良かった。うち台湾生産SUV「クーガ」が1,286台で、新型モデル投入の効果が続いた。6位に後退した台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)は2,009台(18.5%減、シェア4.6%)だった。
前月比を見ると、欠品の影響が出たメルセデス・ベンツ台湾以外、主要各社が軒並み成長した。前年同月比を見ると、フォード六和モーターがプラス成長だったほかは、主要各社が軒並みマイナス成長だった。
ただ、欧州メーカーの輸入車の納車が新型コロナウイルスによる操業停止の影響で遅れているため、7月の実際の販売状況は前年同月より良かった。
輸入車シェア、45%に下落
輸入車のシェアは45%に下落した。欧州の工場操業停止の影響で、メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン(VW)などの欠品が起こったためだ。台湾生産車のシェアは56%に上昇し、過去1年で最も高かった。
メルセデス・ベンツ台湾は、「GLA」「GLB」など多数の車種で納車が約1,000台遅れている。8月に運搬船2隻で計2,000台が台湾に到着する予定だが、既に注文を受けており、納車待ちの状況は続く。
1~8月プラス転換へ
1~7月の新車登録台数は25万3,720台で、前年同期比0.6%減の小幅減少だった。
和泰汽車は、市場全体の8月新車登録台数は3万3,000台と、前年同月の2万4,000台から37.5%増えるとみている。7~8月累計では7万7,000台と、前年同期の7万2,000台から6.9%増える見込み。1~8月では28万7,000台と約3%増へプラス転換する見通しだ。通年では昨年を上回る45万台以上を見込む。
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