ニュース 電子 作成日:2020年8月4日_記事番号:T00091368
市場の観測によると、アップルのスマートフォンiPhoneの金属筐体(きょうたい)サプライヤーとして、中国の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)が、電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)傘下で金属筐体大手の鎧勝控股(ケーステック・ホールディングス)の工場を取得するようだ。年内に決定するとされる。4日付電子時報が報じた。
また、中国の藍思科技(レンズ・テクノロジー)が、金属筐体台湾最大手の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)の中国工場を取得するようだ。当初の観測では、ラックスシェアがキャッチャーの蘇州工場(江蘇省)を取得するとされ、最近の観測では、ラックスシェアがキャッチャーの中国の全工場の株式の3割を取得するとみられていた。
ケーステックとキャッチャーは、決定事項があれば発表するなどとコメントした。
サプライヤーの低価格化か
業界では、アップルが、より低価格のサプライヤーを求めているための動きとみられている。
7月には、電子機器受託生産大手、緯創資通(ウィストロン)が、江蘇省にある子会社の緯新資通(昆山)と緯創投資(江蘇)の全株式と業務を、年内に33億人民元(約500億円)でラックスシェアに売却すると発表した。工場の業務にはiPhone組み立てがあり、ラックスシェアはiPhone組み立てに参入するとみられている。
ウィストロンは続いて、中国子会社を通じ、ラックスシェアの株式0.81%を30億人民元で取得した。ペガトロンもラックスシェアの株式を買い増し、出資比率を0.57%まで高めた。市場では、ウィストロン、ペガトロン、ラックスシェアの3社が共同で、鴻海精密工業のアップル受注を狙うとの見方が出ている。
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