ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

《新型肺炎》レムデシビルの域内備蓄、わずか54人分に


ニュース 医薬 作成日:2020年8月4日_記事番号:T00091375

《新型肺炎》レムデシビルの域内備蓄、わずか54人分に

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)によると、新型コロナウイルス感染症の治療薬「レムデシビル」の台湾域内における備蓄量が現在、54人分のみとなっている。同治療薬を生産する米ギリアド・サイエンシズ社の7~9月生産分が米国向けに買い占められたことが要因だ。4日付蘋果日報が報じた。

 衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)は5月に、ギリアド社から2,000本の同治療薬を7月末までに輸入することを決定した。その後、米国政府がギリアド社からレムデシビル50万本を購入すると発表。同社の7月生産分の全て、8~9月生産分の9割が米国向けに割り当てられることとなった。

 TFDAによると、7月に台湾に輸入されたレムデシビルはわずか78本。臨床試験用の余剰分を合わせても7月末時点で328本。新型コロナウイルス感染症の治療には1人当たり6本が必要なことから、備蓄量は54人分だ。

 TFDAは最新の研究で新型コロナウイルス感染症に効果が確認されているステロイド系抗炎症薬、デキサメタゾンを代替薬として使用することを検討している。