ニュース その他分野 作成日:2020年8月10日_記事番号:T00091492
財政部統計処が7日発表した7月の輸出総額は281億9,600万米ドルで前年同月比0.4%増と、5カ月ぶりのプラス成長だった。財政部は、需要期に加え、▽第5世代移動通信(5G)や巣ごもり消費、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)需要▽台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資──により、電子部品や情報通信技術(ICT)・オーディオ製品が好調だったと分析した。8日付経済日報などが報じた。
電子部品は前年同月比15.5%増の109億7,500万米ドルで、過去2番目の高水準だった。うち半導体は16.6%増の98億4,000万米ドルだった。コンデンサーや抵抗器が33.6%増の大幅増だった。
ICT・オーディオ製品は前年同月比18.5%増の43億5,300万米ドルで、過去最高を更新した。コンピューター関連製品が35.6%増、コンピューターとその付属品が36.2%増だった。
一方、従来型産業は、▽鉱産物、5億1,900万米ドル(前年同月比59.8%減)▽紡織品、5億5,500万米ドル(22.8%減)▽化学品、12億8,700万米ドル(17.4%減)▽機械、17億6,900万米ドル(14.1%減)▽ベースメタル、20億3,500万米ドル(12%減)▽ゴム・プラスチック、17億2,700万米ドル(10.8%減)──と軒並み2桁以上減少した。
米国向け、過去最高に
主要輸出先別では、米国が前年同月比7.8%増の43億5,600万米ドルで、過去最高だった。
中国(香港含む)は前年同月比12.7%増の125億8,200万米ドルで、過去3番目の高水準だった。
一方、▽欧州、22億1,500万米ドル(前年同月比11.3%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、43億1,500万米ドル(8.8%減)▽日本、17億8,500万米ドル(3.3%減)──はいずれも前年割れだった。
1~7月の輸出総額は1,862億1,400万米ドルで、前年同期比0.5%増だった。うち電子部品が19.4%増、ICT・オーディオ製品が11.6%増とけん引した。
蔡美娜統計処長は、第3四半期の輸出総額は前年同期比で小幅に減少すると予測した。新型コロナウイルス感染症流行の第2波や米中関係の悪化で台湾の輸出に不利になる可能性があるとの見方だ。
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