ニュース 金融 作成日:2020年8月12日_記事番号:T00091520
金融持ち株会社の台新金融控股(台新金)は11日、米生命保険大手プルデンシャルの台湾法人、保徳信国際人寿保険(プルデンシャル・ライフ・インシュアランス・カンパニー・オブ・台湾)の全株式を55億台湾元(約200億円)で取得すると発表した。保険業務への本格参入で、銀行、証券、保険をカバーする総合金融グループとなる。12日付経済日報が伝えた。
台新金は、まず借り入れにより株式譲渡を受けた上で、長期の資金調達計画で短期債務を償還していくとし、彰化商業銀行(CHB)に対する持ち株の一部売却もあり得ると説明した。台新金が彰化銀の株式売却意向を示したのは初めてだ。
台新金は、買収後も保徳信の従業員全員を継続雇用する方針だ。保徳信は台湾生保業界16位(外資系4位)で、昨年末時点の保険料収入シェアは0.48%だった。
米プルデンシャルによる保徳信の売却検討は今年2月に伝えられ、第一金融控股(ファースト・フィナンシャル・ホールディング)や聯邦商業銀行(ユニオン・バンク・オブ・台湾)も譲渡先候補に挙がっていた。第一金は当初、買収額90億元以上を提示し、優先交渉権を得たが、保徳信従業員の高額な賃金や退職金などを理由に買収を見送った経緯がある。
買収計画は今後、金融監督管理委員会(金管会)による審査を受けることになる。金管会銀行局の荘琇媛局長は11日、▽財務指標▽子会社に対する長期的な確約事項▽金融持ち株会社本体の資本構造▽買収資金の財源──を中心に検討を進めると説明した。
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