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TSMC南科工場拡張へ、ソニーCMOS生産か(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2020年8月13日_記事番号:T00091543

TSMC南科工場拡張へ、ソニーCMOS生産か(トップニュース)

 液晶パネル用偏光板メーカーの力特光電科技(オプティマックス・テクノロジー)は12日、南部科学園区(南科)の工場を、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に36億5,000万台湾元(約130億円)で売却すると発表した。TSMCのFab14工場の隣接地だ。TSMCは5月にも近隣の工場を購入しており、ソニーの相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー(CIS)の専用工場設置に向けた準備とみられている。13日付経済日報が報じた。

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 TSMCは同日、南科工場の需要に対応するためとのみコメントした。計画の詳細は明かさなかった。

 TSMCは従来、オプティマックスの南科工場の一部用地を借り受けていた。敷地面積は2万2,000坪。消息筋によると、TSMCは買い上げた同工場を撤去し、新たに工場を建設する。

 TSMCはFab14工場をソニーのCMOSイメージセンサーの専用工場にするようだ。先進パッケージング(封止)生産能力を拡充するほか、Fab14B工場に独立した共用部分や化学品などの材料供給システムを設置する計画とされる。

 TSMCは5月に家登精密工業(Gudengプレシジョン・インダストリアル)の南科工場(約2,000坪)を6億6,000万元で購入していた。

 南科の近隣工場2件の取得額は計43億1,000万元。TSMCの設備投資全体と比べると少額だ。

先進プロセスに設備投資

 TSMCは先月、今年の設備投資を160億~170億米ドルへと、従来計画から10億米ドル引き上げた。主に、南科Fab18工場で手掛ける最先端の5ナノメートル製造プロセスの生産能力拡充や、次世代の3ナノプロセス開発のためだ。3ナノプロセスは21年に試験生産、22年下半期に量産開始を予定している。

 12日、2ナノプロセス以降の工場を建設するため、中部科学園区(中科)Fab15工場に近い台中(興農)高爾夫球場(台中ゴルフ&カントリークラブ、大雅区)の用地約100ヘクタールの取得を検討していると報道されたがTSMCはノーコメントだった。

【表】