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正隆紙業、香港上場を延期か


ニュース その他製造 作成日:2008年7月29日_記事番号:T00009155

正隆紙業、香港上場を延期か

 
 工業用紙大手の正隆紙業は、中国事業を分離して香港株式市場への上場を計画し、既に香港証券先物事務監察委員会(SFC)の承認を得ていたが、香港市場の株価低迷を受け、同社大株主の意向もあって計画を延期したもようだ。正隆の香港上場は資金調達による中国での生産能力拡充、および戦略的パートナー探しを目的としている。29日付経済日報が報じた。

 関係者によると、正隆は既に証券業者に上場の延期を通達している。この関係者は、今後も香港市場の低迷が続くようであれば、今後香港上場を予定している他の台湾系企業の計画にも影響が出る恐れがあるとしている。

 兆豊資本(亜洲)の孫村華執行董事も、「市況が思わしくなく大株主の上場への意欲に影響を与えている」と指摘しており、台湾企業の年内の香港上場は、これまで予定されていた5社から3社に減少する見通しだ。

 今年上半期、香港市場に上場した台湾系企業は中国旺旺控股、亜洲水泥(アジアセメント)など4社で、調達した資金額は計139億香港ドル(約1,915億円)と、昨年通年の台湾系企業の資金調達額を上回っている。