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クアンタ受注旺盛、「部品が間に合わない」【図】


ニュース 電子 作成日:2020年8月14日_記事番号:T00091568

クアンタ受注旺盛、「部品が間に合わない」【図】

 ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)の林百里(バリー・ラム)董事長は13日、新型コロナウイルス感染症流行による巣ごもり経済がニューノーマル(新常態)となったことで、ノートPCやサーバーの需要が力強く、同社の受注に、部品サプライヤーからの供給が追い付かない状況に初めて直面していると説明した。14日付経済日報が報じた。

/date/2020/08/14/01quanta_2.jpg林董事長(右)は、米中貿易戦争で主要顧客の米国企業の方針が変化したと指摘。中国メーカーへの発注を選択肢に入れなくなり、同社に切り替えていると説明した(13日=中央社)

 林董事長は、ノートPCやクラウド製品の旺盛な需要は第4四半期も続くと予測した。ノートPC出荷台数は第3四半期、下半期、通年のいずれも前年同期比2桁成長となり、サーバーは下半期の出荷が上半期を上回り、通年で2桁成長と予測した。仮に部品不足が解消すれば、これ以上となると指摘した。

 また、中国の紅色供給網(レッドサプライチェーン)が近年PC組み立てに進出していることについて林董事長は、台湾メーカーは研究開発(R&D)と設計力がなければ、低価格競争で受注を奪われると指摘した。その上で、同社はODM(相手先ブランドによる設計・生産)で顧客に価値を提供できており、単純な加工を手掛けることは少ないと説明した。

Q2純利益、前期の2.4倍

 クアンタが同日発表した第2四半期連結売上高は2,701億8,200万台湾元(約9,800億円)で前年同期比9.9%増、純利益は62億5,200万元で前期の2.42倍、前年同期比57.6%増だった。

 上半期連結売上高は4,604億8,000万元で、前年同期比1.4%減だった。純利益は88億3,100万元で、24.5%増だった。

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