アルミ電解コンデンサー大手の立隆電子工業は18日、新型コロナウイルス感染症流行を受け、医療関連の多くの新規顧客から受注があったほか、欧州、中国などの第５世代移動通信（５Ｇ）小型基地局（スモールセル）メーカーからも受注を獲得したと明らかにした。19日付経済日報が報じた。
立隆電子は、医療分野では既存顧客からの受注も拡大し、中国の医療機器メーカー、深圳邁瑞生物医療電子（深圳マインドレイ・バイオメディカル・エレクトロニクス）からの受注割合は９割へと以前の６割より上昇したと明らかにした。
立隆電子は、2021～22年には医療、動力・エネルギー関連が売上高の中心となり、消費者向け市場の景気循環に左右されにくくなるとの見方を示した。
同社の上半期売上高の事業別構成比は▽電子機器受託生産サービス（ＥＭＳ）・代理販売、34%▽電源・クリーンエネルギー、18.8%▽通信・ネットワーク、17.9%▽消費者向け製品・家電、14.4%▽カーエレクトロニクス、7.5%▽コンピューター・情報、４%▽工業・医療、3.4%──。
