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インベンテック傘下の英穏達、太陽電池から撤退か


ニュース その他製造 作成日:2020年8月19日_記事番号:T00091655

インベンテック傘下の英穏達、太陽電池から撤退か

 電子機器受託生産大手、英業達(インベンテック)傘下の太陽電池メーカー、英穏達科技(インベンテック・ソーラー・エナジー)は太陽電池の生産を全面停止したようだ。同社幹部は、設備の売却について交渉中と語った。既存工場のクリーンルームなどを活用して、ハイエンドの電子製品の組み立てに参入する計画だ。19日付電子時報が報じた。

 英穏達は、5月に銀行と債務交渉を行っており、8月初旬に太陽電池の生産を全面停止するとの臆測が出ていた。

 同社の単結晶太陽電池の年産能力は1ギガワットピーク(GWp)で、主流のシリコンウエハーG1サイズ(158ミリメートル角=mm角)の生産ラインを保有している。近年の太陽電池市況の悪化に加え、新型コロナウイルス感染拡大で中国の顧客からの受注が落ち込み、米国からの受注も月5~6メガワットピーク(MWp)へと従来の30~40MWpから激減した。工場や人件費に3カ月で2億台湾元(約7億2,000万円)かかることや、将来G1サイズからM6(166mm角)へのシフトにも設備投資が必要なことを考慮して、撤退を決めたようだ。同社は2010年設立で、資本金は32億3,400万元。

 太陽電池業界では、茂迪(モテック・インダストリーズ)や元晶太陽能科技(TSEC)など一部メーカーが最近、黒字に転換している。