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米駆逐艦、台湾海峡中間線西側を航行


ニュース 政治 作成日:2020年8月19日_記事番号:T00091658

米駆逐艦、台湾海峡中間線西側を航行

 米海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「マスティン」が18日、台湾海峡の中間線の西側(中国側)の公海上を航行し、中国海軍の昆明級駆逐艦(052D型駆逐艦)「南京」による追尾を受けた。米軍艦船が海峡中間線の西側を航行するのは異例だ。19日付蘋果日報が伝えた。

 同時に米軍のEP-3E電子偵察機が台湾北部の防空識別圏を飛行した。台湾海峡を航行するマスティンの航跡を追って飛行したとみられる。

 米中間ではアザー米厚生長官が訪台後、中国が台湾海峡の南北端で軍事演習の実施を発表するなど、緊張が高まっている。16日には米軍のB-1B戦略爆撃機が中国の設定した東海防空識別圏に接近した。マスティンの航行は台湾海峡の平和を守るという米国の決意をアピールする狙いがあるとみられる。

 淡江大国際事務・戦略研究所の黄介正副教授は「米軍艦船が台湾海峡に出現することには一定の政治的意味合いがある」としたものの、「一触即発の状態には程遠く、双方に軍事作戦の形跡や準備も見られない」と指摘した。