ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年8月20日_記事番号:T00091665
自動車大手、裕隆集団は19日、2020年新車販売市場規模は42万2,000台で前年比1.1%減と、4月時点の予測を据え置いた。台湾では新型コロナウイルスの流行抑制による旅行・レジャーのリベンジ消費(報復性消費、自粛の反動による購買意欲向上)で、新車の購買意欲が高まっているとして、トヨタ台湾総代理店、和泰汽車は7月末、市場見通しを45万台以上に上方修正していた。裕隆集団は来年の市場も慎重視している。20日付経済日報などが報じた。
台湾の1~7月の新車登録台数は25万3,720台で前年同期比0.6%減だった。裕隆集団は同日の法人説明会で、6~7月の新車登録台数は回復したが、今後は「鬼月(旧暦7月、2020年は8月19日~9月16日。自動車など大きな買い物に縁起が悪いとされる)」など非需要期に入るため、通年見通しはほぼ横ばいと説明した。また、新型コロナウイルス流行抑制で販売台数が回復しているのは主に輸入車だと指摘した。
裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)の今年の販売予測は4万台(日産、自社ブランド「LUXGENラクスジェン」の合計)で、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は4万5,000~5万台と前年並みか小幅な減少。
輸出も急減
一方、中華汽車の輸出目標は850台へと、従来の1,000台から引き下げた。商用車の主な輸出先である中東で、新型コロナウイルス感染症流行や原油価格下落を受け、新車販売が急減しているためだ。
中国メーカーとの合弁会社、東南(福建)汽車工業(SEM)の販売予測は2万~3万台、福建奔馳汽車(福建ベンツ)も2万~3万台だ。
裕隆集団は、中国の新車販売市場規模は2,000万台で前年比22.4%減と予測した。
鴻海との合弁、10月に詳細発表
なお、鴻海精密工業と合弁で設立する新会社、鴻華について裕隆の主管は、第4四半期に設立する予定で、鴻海が10月16日に開催する「TechDay」で詳細を発表すると説明した。新会社は、電気自動車(EV)の開発が主要業務で、当初は裕隆汽車に生産を委託する。
「裕隆城」商業施設、半年延期へ
裕隆集団は、新北市新店区の住宅・商業施設開発計画「裕隆城」のうち、商業施設は22年第2四半期にオープンに延期すると表明した。入居業者の内装に時間がかかっていると説明した。6月末の株主総会では、21年末にオープンすると発表していた。
商業施設は地上8階、地下3階建て。書店などの誠品(エスライト)が地下1階~地上4階に、シネマコンプレックスの威秀影城(VIESHOW CINEMAS)が7~8階に入居する予定だ。5~6階は未定。
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