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ハイウィン、通年2桁成長へ


ニュース 機械 作成日:2020年8月20日_記事番号:T00091671

ハイウィン、通年2桁成長へ

 工作機械部品大手、上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)グループの卓永財総裁は19日、新型コロナウイルス感染症流行が悪化しなければ、同社と傘下の大銀微系統(ハイウィン・マイクロシステム)は、共に今年通年の業績の2桁成長が見込めると述べた。▽医療▽半導体▽第5世代移動通信(5G)▽スマートオートメーション──向けで緊急受注が続いているほか、9月の受注は手いっぱいで、10月も良く、第3、4四半期の受注は前年同期を上回るとみている。20日付工商時報が報じた。

/date/2020/08/20/05hiwin_2.jpg卓総裁(前左2)と頼清徳副総統(中)。同社は22日まで台北南港展覧館で開かれている台湾機器人智慧自動化展(台湾オートメーション・インテリジェンス&ロボット・ショー、TAIROS)に出展している(19日=中央社)

 ハイウィンの卓文恒董事長は、医療、半導体設備用リニアガイドの受注は2~2.5カ月分、ボールねじは1~1.5カ月分、見通しが立っていると説明した。5Gインフラ加工設備向けの需要が旺盛だ。ただ、ほとんどが緊急・短期の受注で、工作機械産業の景気が上向くには至っていないと指摘した。

 卓董事長は、昨年末に量産を開始したスマートねじが台湾十数社に採用されたほか、大銀微系統のダイレクトモーターやトルクモーターにハイウィンのボールねじを組み合わせたHMSトルクモーター回転ねじは大型・高精密設備向け需要があり、ドイツの工作機械大手に今年採用されたと説明した。また、2社で開発したウエハー搬送ロボットシステムは、▽韓国▽台湾▽中国──の顧客向けに今年は100セット以上、来年も同規模を出荷すると説明した。

 ハイウィンの7月連結売上高は前月比1.5%増、前年同月比3.5%減の20億4,000万台湾元(約73億円)で、過去1年で最高だった。1~7月は112億8,000万元で、前年同期比14.8%減だった。