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《新型肺炎》台湾出境後の感染確認、「偽陽性」が大半か【図】


ニュース 社会 作成日:2020年8月20日_記事番号:T00091677

《新型肺炎》台湾出境後の感染確認、「偽陽性」が大半か【図】

 台湾から出境し、海外での新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応が出る事例が続いていることについて中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)専家諮詢小組(専門家諮問グループ)の張上淳召集人は19日、検査結果は弱陽性や不確定が多く、「偽陽性(感染していないが陽性と出る)」が大半ではないかと語った。20日付自由時報が報じた。

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 指揮官を務める衛生福利部(衛福部)の陳時中部長は、台湾から出境した4万人のうち、海外で感染が確認されたのは8人(うち2人は海外でカウント済み)にすぎないと指摘した。

 うち40代ベトナム籍男性は7日に帰国し空港検疫が陰性で、17日に陽性反応が出たが、ベトナム当局から、現地の集中検疫で同室者から感染したと判断したと連絡があった。

ベルギー人も海外感染か

 台湾で8月1日に新型コロナウイルス感染を確認したベルギー人技師(第469例)について同センターは、接触者473人全員が検査の結果、陰性だった上、抗体や肺機能の状況から3カ月以上前に感染したと推測され、海外で感染した可能性が高いと説明した。今後「感染経路不明」として扱う。

 帰国した日本人男性、香港に入境した台湾人旅行者についても同センターは、いずれも現地の検査は弱陽性で、台湾での接触者は陰性だったとし、14日間の観察期間が過ぎたので、調査を終了すると発表した。

 これまでに日本人女子学生、タイ人労働者に帰国後に陽性反応が出たが、台湾での接触者は全員陰性で、調査を終了している。

/date/2020/08/20/18chen_2.jpg陳時中部長はまた、入境後最大14日間の外出制限「居家検疫」の対象者は、感染対策が強化された「防疫ホテル」でのみ受け入れる方針を継続すると表明した(19日=中央社)