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独キマンダ、華亜科技株をマイクロンに売却か


ニュース 電子 作成日:2008年7月29日_記事番号:T00009170

独キマンダ、華亜科技株をマイクロンに売却か

 
 独半導体大手キマンダが手持ち現金を確保するため、DRAMメーカーの華亜科技(イノテラ・メモリーズ)に対する持ち株を放出するとの観測が浮上している。29日付工商時報が伝えた。

 華亜科技はキマンダと南亜科技の合弁会社で、売却先としては合弁パートナーの南亜科技に出資した米マイクロン・テクノロジーの名前が挙がっている。一部ではキマンダとマイクロンが既に合意に達したとのうわさも流れているが、南亜科技は「聞いていない」として否定している。ただ、南亜科技とキマンダが華亜科技の株主構成見直しに向けた協議を進めているのは事実で、売却説はその延長線上にある。

 南亜科技とキマンダは華亜科技にそれぞれ35%を出資している。しかし、南亜科技がキマンダからマイクロンに提携先を乗り換えたことで、華亜科技の位置付けが微妙となっていた。華亜科技は次世代プロセスをキマンダとマイクロンのどちらから導入するのか決められないまま、技術競争に取り残される恐れも出ている。

 メモリー市場の長期低迷を受け、キマンダが華亜科技に対する持ち株をマイクロンに売却するとの見方は、外資系金融機関の間で次第に強まっている。キマンダが華亜科技株を手放す際には南亜科技に優先的に売却しなければならないが、売却先がマイクロンだとすれば、南亜科技も受け入れ可能とみられる。