ニュース 商業・サービス 作成日:2020年8月24日_記事番号:T00091730
百貨店大手、新光三越百貨の呉東興董事長(81)が20日、死去した。同社が21日明らかにした。呉氏は1989年に三越と合弁で新光三越を設立後、30年以上にわたり董事長を務めてきた。22日付工商時報が伝えた。
写真家としての側面もあった呉董事長。周年慶(創業祭)セール前に売り場を訪れ、セール初日には自ら3C(コンピューター、通信、家電)製品などを購入に訪れるなど、従業員から祖父のように親しまれた(中央社)
呉氏は74年から百貨店・娯楽事業に身を投じ、ボウリング場、映画館、スーパーマーケットなどで構成する複合商業施設「新光育楽百貨」を運営した。
新光三越設立後は、91年に1号店の台北南西店を出店、台湾各地で出店を進め、現在12店舗を展開するに至った。「精密で正確な土地確保」をモットーとしており、台中中港店などのように、土地取得時には荒れ地だった再開発区域に百貨店を中心する商圏をつくり上げる手腕にたけていた。2010年には台湾百貨店業界で売上高、利益がトップになり、近年新竹中華店(新竹市)、台北南西店2館の2店舗を閉鎖後も19年の売上高は800億台湾元(約2,900億円)を超えた。中国でも江蘇省蘇州、重慶、四川省成都に新光天地を展開している。
近年は経営の一線から退き、文化芸術活動に注力していた。現在は息子の呉昕達氏(新光三越開発董事長)、呉昕陽氏(新光三越百貨総経理)、呉昕昌氏(新光影城董事長)の3兄弟が実質的な経営を引き継いでいる。
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