ニュース 社会 作成日:2020年8月24日_記事番号:T00091736
今年はこれまで8個の台風が発生し、うち7個が台湾に上陸することなく消滅した。発生中の台風8号(アジア名・バービー)も台湾本島の東部海上を通り過ぎ、北東沖を北北東に進んでいる。このため、何らかの要因で台風が台湾を避けているのではないかとの見方が浮上している。
台風8号の接近に伴い、大稲埕(台北市大同区)など各地で22日夜の花火が延期となった(22日=中央社)
交通部中央気象局の鄭明典局長は、台風の進路には多くの要素が関わっており、単独の原因で決まるものではないと強調した。また1年間に発生する台風の数は平均26個で、このうち台湾に上陸するものは平均約3.5個と、もともと確率は低いと説明。今年、台湾に全く上陸していないことについては「偶然にすぎない」と指摘した。
気象学の専門家で民間の気象情報会社、天気風険管理開発(ウェザーリスク・エクスプロア)の総経理を務める彭啓明氏も自身のフェイスブック(FB)ページに23日、「台湾にはバリアーがあって台風がやって来ないのか」との質問が最近増えていると投稿した上で、気圧や地形では説明できず「偶然」としか答えられないとコメント。一方で例年に比べ上陸が少ないことを警鐘ととらえ、警戒心を高めるべきと提言した。
天気風険管理開発は上半期の時点で、今年は例年に比べ台風の発生数が少ないと予測しており、事実その通りの状況となっている。7月に太平洋高気圧が異常に発達したため、台風が発生しにくくなったとみられる。しかし現時点の予測では、9~10月には台風が台湾に接近しやすい大気の状態となるとの見方も出ている。
インターネットユーザーからも「今年の台風シーズンはまだ終わっておらず、喜ぶのはまだ早い。秋の台風はもっと怖い」といった声が上がっている。備えあれば憂いなし。準備は万全を期したいものだ。
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