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TSMC竹科で2ナノ量産、24年にも(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2020年8月26日_記事番号:T00091763

TSMC竹科で2ナノ量産、24年にも(トップニュース)

 ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は25日、研究開発(R&D)中の2ナノメートル製造プロセスについて、新竹科学園区(竹科)宝山用地(新竹県宝山郷)に超大型工場(ギガファブ)4基を設置すると発表した。3ナノは2022年に量産を開始する計画のため、業界では2ナノ量産は24年と予測されている。26日付経済日報などが報じた。

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 TSMCは同日にオンラインで開催した技術フォーラムで、2ナノは1世代前の3ナノから一新すると説明した。張暁強・業務開発資深副総経理は、2ナノで既に32メガビット(Mb)のSRAMの試験生産に成功したと述べた。

 同社は、竹科宝山用地で建設中の研究開発(R&D)センター(R1)周辺で、2ナノ工場4基(P1~P4)を建設する計画だ。必要な用地は90ヘクタール(ha)余りで、竹科管理局が用地取得のため説明会を開催している。R&Dセンターは21年に完成予定で、技術者8,000人規模となる。

 業界では、同社はこれまで2年ごとに新プロセスで量産入りしてきたことから、2ナノ量産は24年と予想されている。業界で先頭を切り、アップル、クアルコム、エヌビディアなど大手から引き続き受注できる見通しだ。

 設備業者は、2ナノ工場、R&Dセンターに、南部科学園区(南科)の3ナノ工場を合わせた投資額は400億米ドル規模と予測した。

 魏哲家総裁は、新型コロナウイルスが世界に打撃をもたらし、デジタル化が加速する中、同社は顧客に信頼できる技術や生産能力を提供することに尽力すると述べた。

 4ナノは21年第4四半期に試験生産に入る予定だ。3ナノは21年の試験生産、22年下半期の量産を予定する。5ナノ比で、トランジスタ密度は1.7倍、速度が15%向上し、消費電力を30%抑えられる。

社債発行、今年5度目

 TSMCは同日、工場拡張のため、156億台湾元(約560億円)規模の無担保普通社債を発行すると発表した。社債発行は今年5度目。同社は2月に董事会で、600億元を上限とする社債発行を決定していた。

 同社は7月中旬の時点で、今年の設備投資計画を160億~170億米ドルへと10億米ドル引き上げると説明していた。

【表】