ニュース 電子 作成日:2020年8月26日_記事番号:T00091765
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家総裁は25日、3次元(3D)ICパッケージング(封止)の前工程~後工程の統合ソリューション「TSMC 3Dファブリック」を発表した。ファウンドリーとして、世界で初めて3DIC封止の前工程の能力を備えたことを意味する。競合のサムスン電子も先進封止を強化しているが、TSMCは統合ソリューションで顧客の製品発売時期を早める効果が期待でき、受注に有利になりそうだ。26日付経済日報が報じた。
余振華TSMC研究発展副総経理は、「TSMC 3Dファブリック」は「ムーアの法則」(半導体の集積密度は18~24カ月で倍増する)を延命させる技術的ブレイクスルーとなり、顧客の製品設計の柔軟性も高まると説明した。複数のロジックIC、ハイ・バンドワイド・メモリー(HBM)、センサーなどを接続するだけでなく、チップレットのヘテロ集積により、トランジスタ密度の微細化を補い、効率性と機能性を高めるほか、製品の小型化と発売時期前倒しにもつながると説明した。
業界関係者は、「TSMC 3Dファブリック」は、前工程のシステム・オン・インテグレーテッド・チップス(SoIC)のウエハーレベル・パッケージングとウエハー・オン・ウエハー(WoW)、後工程の集積ファンアウト(InFO)とチップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS)など複雑な3D封止技術を統合したものと指摘した。サムスンが先ごろ発表したシリコン貫通電極(TSV)によるWoWを採用した3D封止技術「X-Cube」に比べ、TSMCの封止サービスには総合力があり、短期間でサムスンは追い付けないとの見方を示した。
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