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開会式の簡体字順入場、台湾を中国の一部に?


ニュース 政治 作成日:2008年7月30日_記事番号:T00009178

開会式の簡体字順入場、台湾を中国の一部に?


 来年香港で開催が予定されている東アジア大会の開会式で、選手団の入場が中国、台湾(中華台北)、マカオ(中国澳門)、香港(中国香港)の順となり、台湾がまるで中国の一部であるかのような印象を与える可能性が出ている。中国で開催される国際大会では、「簡体字の画数に基づく」入場順が慣例となっているが、台湾では「中国による中台統一戦略の陰謀ではないか」と注目を集めている。30日付中国時報が報じた。

 中国が初めて主催する大型国際競技大会となった1990年北京アジア大会開催の1年前、中台は台湾代表の呼称を「中華台北」し、開会式の入場順は「簡体字に基づく」との取り決めに調印した。当時は香港やマカオの返還前で、今回のような疑惑は起きなかった。また、今回の北京五輪でも同様の入場方式が採用され、台湾の入場順は日本の後、中央アフリカの前と決まっている。

 行政院大陸委員会(陸委会)の劉徳勲副主任委員は、「現在この問題に関連する文書を受け取っていないため、状況把握に努めている最中だが、今後体育委員会や五輪委員会などと連携して台湾の主権を守れるよう処理する」としている。今後中国では、10年に広州アジア大会、13年に天津東アジア大会と国際大会が相次いで開催される。