ニュース 電子 作成日:2020年8月27日_記事番号:T00091786
パソコン大手の華碩電脳(ASUS)は26日、第5世代移動通信(5G)対応のスマートフォン新旗艦機種「ZenFone7」と「ZenFone7プロ」を世界に先駆けて台湾で発表した。一部で予約販売を開始しており、9月1日に発売する。180度回転する3眼フリップカメラ搭載で、写真愛好家やハイテク好きの取り込みを目指す。ゲーミング(ゲーム用)スマホ「ROG Phone 3」に続く同社2機種目の5G対応機種だ。27日付自由時報などが報じた。
写真家の小林賢伍氏(右)は、カメラ角度の調整機能で、これまで撮影が難しかった景色も簡単に撮影でき、一人旅での風景を入れた自撮りにも最適と指摘した(ASUSリリースより)
「ZenFone7」が価格2万1,990台湾元(約7万9,000円)と2万3,990元の2モデル、「ZenFone7プロ」が2万7,990元。林宗樑全球副総裁は、台湾販売台数で前機種「ZenFone6」を50%上回る15万台を目指し、台湾の5G対応アンドロイドOS(基本ソフト)ハイエンドスマホ市場で首位を狙うと表明した。
ZenFone7シリーズ。施崇棠(ジョニー・シー)董事長は、とことん突き詰めるエンジニア精神と妥協しない態度が、細部まで行き届いているとアピールした(ASUSリリースより)
ASUS手機営運部門業務・行銷処の張舜翔処長は、「ZenFone7」には最上級のプロセッサー、パネル、フリップカメラを搭載したと、同市場での首位獲得に自信を示した。プロセッサーは「ZenFone7」にクアルコムのスナップドラゴン865、「ZenFone7プロ」にスナップドラゴン865+5Gを、スクリーンはサムスン電子の6.67インチのアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)ディスプレイを採用、フリップカメラは広角、超広角、望遠のトリプルカメラにアップグレードした。
昨年発売の「ZenFone6」は消費者の反応は良かったものの、カメラモジュールに使用した液体金属の製造難易度が高く、出荷が滞ったことで十分に供給できなかった。張処長は、液体金属の生産問題は解決していると説明した。
海外展開について張処長は、まず欧州で、続いて日本やその他のアジア市場で計画しており、今後1週間から1カ月の間に順次発表すると説明した。
スマホ旧機種はQ2黒字
ASUSのスマホ事業は2018年に赤字が拡大したものの、ゲーマーとプロフェッショナルユーザーをターゲットに定めて仕切り直し、来年の黒字転換を目指している。
今年第2四半期決算では、スマホ旧機種は売上高9億8,500万元、純利益3億2,400万元と黒字だったものの、新機種は売上高3億7,800万元、純損益はマイナス7億8,500万元と赤字だった。新機種は発売したばかりで、スケールメリット(規模の経済)がまだ十分に働いていないためだ。
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