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《新型肺炎》タイメドの新型コロナ治療、デービッド・ホー氏の抗体技術


ニュース 医薬 作成日:2020年8月27日_記事番号:T00091797

《新型肺炎》タイメドの新型コロナ治療、デービッド・ホー氏の抗体技術

 バイオ新薬メーカー、中裕新薬(タイメド・バイオロジクス)は26日、台湾系米国人のエイズ研究者、デービッド・ホー(何大一)氏が所属する米コロンビア大学との間で、新型コロナウイルス感染症の予防と治療にモノクローナル抗体技術「2-43」の供与を受けるライセンス契約を結んだ。27日付経済日報が伝えた。

 「2-43」抗体はホー氏らが発見した有力な新型コロナウイルス中和抗体の一つで、マウスを使った実験では微量を注射するだけでウイルスを99.99%除去できた。タイメドの張念原董事長は27日、米国からテレビ会議方式で今後の計画を説明する予定だ。

 ホー氏らの研究チームは来年春にも第1相臨床試験を開始する。タイメドは近く、米食品医薬品局(FDA)に対し、緊急使用許可(EUA)を申請する構えだ。

 タイメドは「2-43」抗体の開発を優先プロジェクトと位置付けており、抗体の自社生産と筋肉注射剤の製品化で、広く普及を目指す構えだ。新型コロナウイルス感染症の流行が深刻な欧米をはじめ、出入境規制解除後の台湾での感染抑止にも役立つと期待される。