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香港から船で台湾逃亡試みる、中国海警局が青年12人逮捕


ニュース 政治 作成日:2020年8月28日_記事番号:T00091822

香港から船で台湾逃亡試みる、中国海警局が青年12人逮捕

 中国人民武装警察部隊海警総隊(海警局)は26日、広東海警局が23日、香港南東沖で違法に越境しようとしているスピードボートを拿捕(だほ)し、十数人を逮捕したと発表した。これに関連し、米自由アジア放送(RFA)は、船には香港の青年12人が乗っており、うち1人は今月10日に香港国家安全維持法違反などの疑いで逮捕された活動家、李宇軒氏だと報じた。残る11人も香港での一連の逃亡犯条例改正反対運動に参加していた。28日付自由時報が伝えた。

/date/2020/08/28/17hk_2.jpg台湾の大陸委員会(陸委会)は、当事者や協力者が刑事責任を追及されるリスクがあるほか、重大な身の危険にさらされることから、勧められないとコメントした(27日=中央社)

 報道によると、李氏ら12人は当初、香港・西貢区の布袋澳を出発し、台湾の屏東県に向かう予定だったが、23日夜から連絡が取れなくなった。香港周辺海域では中国の武装船舶によるパトロールが強化されており、香港でのデモ参加者が台湾に逃亡するのを防ぐのが狙いとみられている。

 香港警務処の鄧炳強(クリス・タン)処長は、中国関係部門からの情報把握を進めており、逮捕者が香港の指名手配犯であれば、容疑者の身柄引き渡しについて中国本土と協議することになると述べた。

 RFAによると、香港のデモ参加者が船で台湾に逃亡を図ったケースは7月以降で2例ある。初回は香港から高雄に向かい、2回目は台湾が実効支配する南シナ海の東沙島に向かった後、台湾側が本島に移送したとされる。