ニュース 医薬 作成日:2020年8月28日_記事番号:T00091827
ワクチン製造、国光生物科技(アディミューン)の詹啓賢董事長は27日、来年の春節(旧正月、2021年は2月12日)前までには新型コロナウイルスワクチンを150万~200万本量産し、来年半ばには一般市民がワクチン接種を受けられるようになるとの見通しを明らかにした。28日付経済日報が伝えた。
詹董事長。春節前の量産分は、まず医療関係者に接種される予定だ(27日=中央社)
アディミューンが開発したワクチンは、今週から台湾大学医学院附設医院(台大医院)での第1相臨床試験に入ったばかりで、3,000人を対象とする第2相臨床試験についても計画段階に入っており、順調に進めば11月にも始まる。当面は病院7カ所と提携する計画だ。
アディミューンは大規模な細胞培養生産ラインを独自で設置する方針だが、稼働は来年半ば以降となるため、それまではワクチン原液の生産をタンパク質メーカーに委託する必要があり、永昕生物医薬(マイセナックス・バイオテック)と協力する。他に台康生技(エアジェニクス)と提携する計画だったが、現時点では覚書(MOU)の締結にとどまっている。
アディミューンは2社目の提携先候補を絞り込んだ段階だとしており、事実上条件を満たすのは中裕新薬(タイメド・バイオロジクス)しかない。ただ、タイメドは過去にワクチン生産の経験がなく、生産ラインの調整が必要となる。
タイメドの張念原董事長は、アディミューンから接触があったのは間違いないが、まだ契約には至っていないと述べ、安全保障の観点からできるだけ協力していく方針を表明した。
なお、タイメドは米コロンビア大学から新型コロナウイルス感染症の予防と治療に向け、モノクローナル抗体技術「2-43」の供与を受けるライセンス契約を結んだことに関連し、抗体新薬が来年4月にも第1相臨床試験に入り、22年にも発売にこぎ着けられるとの見通しを明かした。
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