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《ワイズ横丁》イヌ・ネコ飼育数、子供の人口超えへ


ニュース 社会 作成日:2020年9月2日_記事番号:T00091905

《ワイズ横丁》イヌ・ネコ飼育数、子供の人口超えへ

 台湾でペットとして飼育されているイヌとネコの数が下半期にも、15歳以下の子供の人口を初めて上回る見通しだ。来年は296万匹と、子供の人口284万人を年間でも上回ると予測されている。

 内政部と行政院農業委員会(農委会)の統計によると、15歳以下の人口は2011年の350万人から年平均4%のペースで減少しており、19年は296万人だった。一方、イヌとネコの飼育数は11年の190万匹から年平均6%を超えるペースで増加しており、19年は273万匹まで増え、来年は296万匹と予測されている。

 ペット関連産業を対象とするグローバル株式ファンド、第一金全球Pet毛小孩基金の許書豪ファンドマネジャーは、少子化と非婚化が進む中、子供代わりにペットを飼うケースがますます増えていると指摘した。また、戦後のベビーブーマーがリタイアし、子供が親元を離れた後、心のよりどころをペットに求めるケースも増えていると分析した。

 資訊工業策進会(資策会)産業情報研究所(MIC)のインターネット調査(調査期間5月15日~6月5日、有効回答数1,068件)によると、「ペットを飼ったことがある」との回答は66.2%に上った。ペットの種類はイヌが67%、魚が33%、ネコが31%となった。

 ペットに費やす支出は「医療・介護」と「エサ・おやつ」が多く、年間支出額はそれぞれ8,400~8,500台湾元(約3万400~3万700円)だった。飼い主の年代別に見ると、51~55歳が最もペットにお金を使っており、31~35歳より7,000元多かった。これに26~35歳が続いた。

 ペットを家族と考える人が増える中、ペット関連産業も年々成長している。ペット用託児所、しつけ学校など新しいサービスも続々誕生しており、動物とコミュニケーションを取ることができるとうたう専門家まで出現。なかなかの人気を博しているようだ。

《ワイズ横丁》
酒の肴にしたくなる、台湾の文化や風習、イベント、流行などホットな話題をお楽しみください。(ワイズメディア)