ニュース 政治 作成日:2020年9月3日_記事番号:T00091918
米国防総省は1日、2020年版の中国軍事力報告書を発表し、中国軍には台湾本島への上陸作戦を実行する能力がまだないが、金門島、馬祖列島、太平島を占領する可能性はあるとの認識を示した。3日付中国時報が伝えた。
報告書は中国による台湾侵攻で想定されるシナリオとして、▽重要物資の供給を遮断するための海空封鎖▽インフラ攻撃などで市民のパニックを起こし、政府への信頼を低下させる限定的軍事作戦▽空軍基地やレーダー基地などへの攻撃▽陸海空軍の上陸能力による連携で、北部または南部の海岸に上陸し、重要施設または台湾全体を占領する──という4通りを挙げた。
ただ、報告書は「上陸作戦は最も複雑で困難な軍事行動だ」と指摘した上で、台湾侵攻は国際的な干渉を招く可能性がある上、軍事力の消耗、市街戦の複雑さも加わり、中国軍はたとえ上陸に成功しても、重大な政治的・軍事的リスクに直面すると分析した。
こうした中、中国軍は昨年、初の強襲揚陸艦を建造し、現在は2隻目の建造を進めている。また、台湾周辺で上陸演習を実施している。
国防総省は総合的な情勢判断に基づき、中国軍が東沙諸島、太平島、金門島、馬祖列島など台湾の離島部を占領することで、軍事力や政治的決心をアピールするのではないかと分析した。
報告書はまた、「中国共産党は分裂した中国を弱さの象徴ととらえ、究極的統一を唱えており、期限は2049年前になるのではないか」とし、中国が台湾への武力侵攻を放棄することはないとの見方を示した。
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