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中国向け貨物便運賃、最大6割引き上げか


ニュース 運輸 作成日:2020年9月7日_記事番号:T00091959

中国向け貨物便運賃、最大6割引き上げか

 5日付工商時報によると、中華航空(チャイナエアライン)と長栄航空(エバー航空)はこのほど、顧客に対し、中国向け貨物便の運賃を9月半ばより30~60%値上げすると通知したもようだ。米国の禁輸措置強化により9月15日以降、中国の通信設備大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)への製品供給が実質不可能となる半導体サプライヤーが出荷を急いでいること、および中国の国慶節(建国記念日、10月1日)連休を控えた輸送需要の増加などの要因とみられる。

 航空貨物フォワーダーによると、エバー航空は3日、台湾から中国、香港、マカオ向けの貨物便の運賃を、15日より1キログラム当たり8~15台湾元(約29~55円)引き上げると通知した。中華航空も4日夜、中国、香港向け貨物運賃を、16日より10~18元引き上げると通知した。

 業界関係者によると、半導体サプライヤーが期限までのファーウェイへの出荷を急いでおり、その他の航空貨物のスペースを奪っている。また、アップルやソニーのスマートフォン新製品が発売に向けた準備段階に入っていること、サーバーやノートパソコン向け部品が需要期を迎えることから、台湾~中国・香港・マカオ線の航空貨物便は今後、スペースの奪い合いが激化すると見込まれる。